2019年05月10日

NPOが連携する難しさ

「非営利なんだからNPO同士で連携すればいいのに…」

ときどき言われます。
私もそう思うのですが、正直なところ、連携しやすいところと、連携しにくいところがあります。
特に、支援対象者が同じ団体と連携するのは難しいです。

設立1年目の巣立ちプロジェクト。
私は児童養護の分野では数少ないNPOで、自立支援で実績のある団体に、一緒にやりませんか?と提案に行きました。
ボランティアを集めたり、企業から寄付品を集めたりするのは、うちがやりますので、プログラムは、そちらにお願いできませんか?と。

団体スタッフの方々、集まって話は聞いてくれたのですが、断られました。
理由は「ブリッジフォースマイルは、たくさんの子どもたちを集めることを目指しています。私たちとはスタンスが違います。私たちはたとえ参加者が一人でもいいのです。その子のために全力でやります。」

私は、施設によって、支援の質量にギャップがあることも大きな課題だと思っていたので、できるだけ多くの施設から、できるだけ多くの子どもたちを集めることを目指したいと思っていました。
そのことを、疑問視されたのです。

同じ子どもたちを支援するNPOだとしても、団体によって何を課題とするか、何をポリシーとするかは、異なります。
それらは、思いで活動しているからこそ、簡単に妥協することができないのです。

でも、関係団体が横連携することは、とても大切だと思っています。一つ一つの力は小さくても、まとまれば大きな力になる。足りないところを補いあえば、全体として子どもの支援を強化できる。

その中で、啓発や広報は、社会の関心を高めたり人やお金を集めたりするためという共通のニーズがありながら、それぞれの団体の支援の拘りが少ないところなので、連携できるのではないかと考えました。
コエールという啓発プロジェクトを進めるにあたり、関係団体と連携して社会に協力を訴えていきたいと思っていました。

いま、コエールの2つの柱のうちの1つである「当事者スピーチ」をめぐって、もう一つの柱である「連携する支援団体」からの否定的な声を受けて、このまま進めるかどうか悩んでいます。

いずれにしても、「当事者スピーチ」というリスクの高い手法を使って、支援団体間で連携することは非常に難しい、ということを痛感しました。


drecom_bridge4smile at 18:08│Comments(0) NPO 

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