2015年05月09日

中学校生活 in Singapore

シンガポールで中3になる娘と、中1になる息子が通うのは、日本人中学校。通称ジャパ中。
1年は6組(約180人)、2年も6組、3年は4組あり、わりと大きな中学校です。 

現地校やインターナショナルスクールにいかないの?と聞かれますが、子どもたちが「絶対イヤ」というので、もったいないなと思いつつ、無理強いはしませんでした。

でも、そのジャパ中でも、日本で通っていた公立中学校と比べると、大きな違いがあります。

その1)通学

日本では徒歩5分と、まあ、たまたま恵まれた環境にあった訳ですが、ジャパ中へは15キロもあるので、スクールバスで40分かけて通学します。

幸いなことに、住んでいるコンドミニアムの目の前がスクールバスのバス停なのですが、遅れると容赦なく置いていかれるそうです。
そうしたら自力で(タクシーなら20分程度、公共バスなら1時間、電車を使っても1時間)学校に行かなければならないため、小心者の子どもたちは、ちゃんとバスが来る時間5分前に家を出るようになりました。

バス酔いを心配していた娘も、今は寝られる位に慣れました。


その2)英語

日本人学校なので、当たり前に日本語の教科書で勉強するのですが、外国人(シンガポールでは日本人が外国人ですが、要するにEnglish Speaker)の先生が、結構います。

主要5教科以外は、外国人が主担当として授業をしていたり、副担任が外国人だったり。
バスの運転手さんや守衛さんも、もちろん外国人。

日本にいる時は苦手意識しかなかった英語が、生活の中にしっかりと入ってきます。親としては嬉しい限り。

周りの子たちの英語力は、とにかくすごいです。英検2級合格者がざらにいるそうです。
積極的に塾に行かせていたり、小学校までインター校に行っていた人が、中学になって日本人学校に来ていたり。

先生が何言っているか全然わからない我が子たちですが、周りの友達の力を借りて、なんとかやっているようです。
最近、「○○○って、英語で△△△であってる?」と聞いて来るようになったりして、いい傾向です。


その3)学力

シンガポールは、日本以上の学歴社会だよ、すごい教育熱心だよ、と聞いていました。
なんでも小学校入学前の統一試験の結果次第で、学校が決まるそうです。そこから大体、将来選べる仕事も決まってくるそうです。

ジャパ中の子どもたちについて言えば、親の都合でいつ日本に戻っても、勉強ができれば学校選択の面で有利と考え、塾に通う子が多いようです。

シンガポールには、日本の塾も複数進出しています。LEC、早稲田アカデミー、駿台予備校など進学塾もあれば、インター校に通う子に国語を教える塾もあります。

中3になる娘は受験生。もちろん、塾に通うつもりでいたので、早速申し込みに行きました。

…が。2つの塾で入塾テストに落ちてしまったのです。がーん。これには、親子共に落ち込み、焦りました。

確かに、そんなに勉強ができる方ではないことは、知ってました。
でも、公立中学で中1の最初「中の下」だった学年順位が、中2の最後「上の中」位まで上がって来ていたので、楽観していたんです。

「『やればできる子、YDK』。でも『やるきが出ない子、YDK』でもあるんだよね~がはは。」と母娘で笑い合っていた位。

焦る母は、「『やる気が出ない』とか、ガタガタ言ってる場合じゃないでしょ。」と急にスパルタ教育に目覚め、焦る父は、「実践経験が全然足りない」と問題集を20冊くらい大人買い。
急に受験生のいる家庭になりました。><

でも、2つ目の入塾テストに落ちた娘が目に涙をためて、「ゴメンナサイ」と言ってきた時に我に返りました。
娘は何にも悪くない。

その後、テスト無しで入れる塾に入ることができました。結果的に、娘にピッタリの塾でした。
しかも謳い文句は「自律と自立を育む学習塾」。
自立をテーマにしたNPOで働く母としても非常に共感できる教育方針をお持ちの塾でした。
 

そんなこんなで、学校が始まって3週間。少しずつ、シンガポールの生活に馴染みつつあります。
(写真は、ジャパ中と、入学式)

IMG_2796 IMG_2798




drecom_bridge4smile at 17:12│Comments(0)TrackBack(0) シンガポール生活 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

えりほ

記事検索
最新コメント