2015年04月30日

がっつり研修

シンガポールに移住して1か月が経ちました。
ほとんど発信をしないまま、本当にシンガポールにいるのか?と疑われそうですが、実は今、一時帰国中です。

昨日は、B4Sの「がっつり研修」に参加しました。

「がっつり研修」とは、B4Sのコアメンバーが集まり、日頃なかなかじっくり議論ができない組織の課題にたいして、がっつり時間を取って議論を深め結論を出すプロセスを通して、メンバー間の認識を擦り合わせていくための研修です。 
ちょうど2年前、組織内部の人間関係がギスギスし、会議がいつも紛糾してしまう状態だった時に始めました。

なぜNPOのような、社会貢献を仕事にする人たちが集まる団体で、そんなことが起こってしまうのか、不思議に思われるかもしれません。

その背景には、「善意」で成り立っているからこその難しさがあるのです。

関わる誰もが、善意に基づく意見があり、それを当然のように正しいことだと思っています。
アツイ思い入れがあればあるほど、その意見は強くなります。

でも、その意見が他のメンバーと異なることは、よくあります。
その時、相手の意見を正しく理解し、異なる意見を調整し、1つの答えを導き出すことは、相当なコミュニケーション力が求められます。

テーマ的に言っても答えを出すのが簡単ではない問題に直面しているのに、この人のこういう態度が嫌いだとか、価値観が合わないとか、言いだしてしまうと、もう収拾がつきません。
B4Sも見事にその状態に陥っていました。

さらにB4Sの特徴として、
・オフィスへの出勤は原則自由のため、顔を合わせて仕事をする時間が少なく、関係を作りにくいこと。
・多種多様なプロジェクトがあり、担当するプロジェクトの目的、特徴に思考が偏りやすいこと。
がありました。

そのため、普通の会社だったら、すぐに仕事の進捗を確認したり、トラブルが共有できたり、急な仕事を手分けして終わらせたり、雑談を通してプライベートの様子を知ったりするなど、ごくあたりまえのことが難しいのです。

また、子ども、施設職員、企業担当者、行政担当者、ボランティア、メディア関係者、寄付者など、どの立場の人と一緒に仕事をするかで、関心事も、優先順位も異なってきます。

誰もが一生懸命に自分の仕事を全うしようと思えば思う程、意見が通らないこと、理解してもらえないことが不満、苛立ちとなってしまうのです。


さて、話を元に戻すと、昨日のがっつり研修、テーマはコミュニケーションでした。

午前は「ブラインドサッカー」の体験。
午後は、コミュニケーションについてのワークをしました。

ブラインドサッカーは、ブランドサッカー協会の協力を得て行いました。
目の見えない人や、目隠しをした状態の人が、鈴のなるサッカーボールを蹴るスポーツです。

試合まではとても難しくてできませんが、目隠しをした状態で、いろんなワークショップをしました。
ブラインドサッカーさんの有料コンテンツになりますので、詳細はお話できませんが、非常におもしろい経験でした。
振り返りでは、「視覚が奪われると耳から入ってくる情報に集中できた」「経験するのとしないとでは、全然違う」「経験をした人の情報に耳を傾けることの大切さを実感した」「リーダーシップとフォロワーシップの両方が必要」「仲間を信頼することで思い切ってチャレンジできた」「目標設定をすることで、どうしたら達成できるか知恵を出し合えた」「学びを共有することで、全員が少しずつ成長できた」「事前の環境認知が大事だと思った」

など、仕事にもそのまま適用できるような気付きがたくさんありました。
さすが、うちのメンバーって、スゴイ!と嬉しくなりました。

午後は、それらを踏まえて、コミュニケーションの課題を見直し、改善策を考えるワークをしました。

が、はっきり言って、消化不良でした。
最大の原因は、私のファシリテーションの未熟さです。><
テーマが広すぎて話を絞り切れず、全然時間が足りませんでした。

一方で、今回の研修のゴールは、全員で一つの答えを出さなければいけないものでもありませんでした。
コミュニケーションを見直すための、気付きの場だったこと、お互いの価値観を知れたことは、十分な成果です。

私自身が研修を振り返って思うのは、研修で学んだことを実践することができるかどうかが、一人ひとりそして組織の成長のカギだということです。

ブラインドサッカーでの気付きは本当にとても良いものでした。
でも、その後のワークで、自分たちに仕事に関わる話になってくると、日々のいろんな思いが入り込んできてゴールに向かって協力することが難しくなり、また、芋づる式に課題が上がってきてシンプルに考えられなくなってしまいました。

まあ、基本的な公式を使った計算は解けるけど、それを応用した文章問題を解くのはすごく難しい、ということなんでしょうね。

いまのコミュニケーションは、とても複雑になっています。
コミュニケーションのツールも増え、同じ日本人ですら「常識」や「言葉の解釈」が異なります。

だから、問題にぶつかったら、論理的に、物事の関係性を整理し、因数分解して考えることが大切。

そんな自覚を持つだけでも、ずいぶん冷静になれる気がします。
そして、解けるところから一つずつ実践していくことで、予防も、問題解決もできるようになっていくんだと思います。

私も、がんばろう。そう思えた1日でした。


drecom_bridge4smile at 14:42│Comments(1)TrackBack(0)NPO 

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この記事へのコメント

1. Posted by 須藤正志   2015年05月05日 12:04
5 「人作りは、心作り」
ソーシャルエデュケーターの須藤正志と申します。

小学1年から中学3年まで、少年期を養護施設で育ちました。

私自身も、メンタルシックで人間関係に相当悩んだ時期も経験して来ましたが、
現在は、コミュニケーションゲーム「アチーバス」の認定トレーナーとして、
ソーシャルエデュケーションに取り組んでいます。


カナエールのスピーチチームも含め、
B4Sの人達にも、ぜひ「アチーバス」をやってほしいですね。
http://www.achievus-japan.com/


MLMやネットワークビジネスなどのような怪しいものでは決してありません。

宣伝めいた投稿で申し訳ないとは思いつつも・・・

よろしければお声掛け下さい。

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