2011年08月09日

一輪車から二輪車へ。これからは?

NPOブリッジフォースマイルの立ち上げから、6年半。

「困難な状況にある子どもたちのために、自分にできることがある」
「困ってる人の役に立てたら、うれしい」

そんな思いで、NPO立ち上げから、文字通り、『ずっと走って』きました。

テレビを見る時間や、家族と友達とゆっくり過ごす時間もほとんどなく、 
最低限の睡眠と、育児家事の時間以外は、すべてNPOの活動に費やしてきました。

このスピードのおかげで、危険な橋も渡ってこれたのだと思います。
スピードを落とした自転車がふらつくように、スピードがあったから、まっすぐ渡れたのだと思います。

でも、最近、息切れしている自分を感じていました。

走りたいという気持ちがあっても、走れない。


*  *  *  *  *


振り返ってみると、一人でNPO立ち上げを決意したころの私は、

「一輪車に乗ってあの山を登るんだ」と言っていたように思います。

私を応援したいと言ってくれる人はいたものの、多くの人は傍観者でした。

私を心配する家族は、そんな無謀な計画は止めるよう、説得しました。

一輪車は不安定だったけれど、小回りが効くし、何より自分さえ頑張れば前に進めました。


しばらくすると、危ういながらも山を登っていく私を見て、
同じ山に登りたい、と思っていた人たちが、一緒に登ってくれるようになりました。

気が付くと、一輪車は自転車になっていました。
前より、ずっとスピードは出るようになり、ペダルをこぐのも、私一人だけではなくなりました。

けれど、自転車をこぐスピードや、自転車の通るルートを巡って、意見が分かれるようになってきました。
山の傾斜が厳しくなってきたのに、ペダルは重くなり、思うように進めなくなっていました。


ふと、周りを見回すと、他の山に登っている人たちがみえます。

道路整備がされている山には、バイクや車に乗っている人がいます。
ヘリコプターや飛行機に乗れる人もいる。お金も操縦能力もあるのでしょう。


私たちも、体力のある限られた人たちが、がむしゃらにペダルをこぐだけでは、限界があります。
何より、私自身が、疲れてしまいました。

乗り物を変える、ルートを変えるなど、新しい方法を考えなければ、この先には進めない。

今のブリッジフォースマイルは、そんな状態なのかなと思います。

*  *  *  *  *

昨日、お会いした方が、おっしゃっていたことが心に残っています。

「この(社会貢献)活動を始めた時、10年はやってみよう、と決めていた。
10年やってみなくちゃ、わからないと思う。その時の自分が何をどう思っているのか、知りたい」


私の始めた、この活動も、あと3年半で10年になります。

この活動は、どうなっているのだろう。私はどうしていたいんだろう。

一度、ゆっくり考えてみようと思っています。


drecom_bridge4smile at 11:52│Comments(2)TrackBack(0) NPO 

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この記事へのコメント

2. Posted by おぐら きよし   2011年12月05日 20:18
3 二輪車のこれから。ですが、今後にて、軽二輪、原付、自転車は、増えて行く様に思えます。こまかい点も良いし、温暖化の少ない、安価、以前のベトナム地と同じではと思います。自動車は、業務車のみ、四輪車を非難するものでなく、事故がいけません。少子高齢化、少子は地域ですし、地域施設もあります。
移動が簡単、通信情報が発展し、はがき
封書が、珍しいものになってきた証でしょう。
1. Posted by wind   2011年09月20日 13:43
今年春、横浜市戸塚区で林さんの女性起業家セミナーに参加したwindです。

何かを始めて続けていくこと、本当に大変なことと思います。

先週放送の夕方のNHKニュースで、横浜市で養護施設の子供たちの就職支援事業を8月から開始した方を取り上げていました。

ご存知かもしれませんが、関連HPです。
良かったら参考にしてください。
http://fair-start.co.jp/

今後の活動の発展を、微力ながら心から応援しています。

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