2011年01月15日

児童養護施設への寄付について


ものすごく久しぶりのブログ更新になります。

タイガーマスクさんのおかげで、今、こんなに児童養護施設が注目されています。
啓発運動として、厚生労働省が推進している児童虐待防止のオレンジリボン運動は、なかなか広がらないのに、ブームっていうのはものすごい影響力を持つのだな、と実感しました。


さて、児童養護施設の子どもたちを支援する団体の代表として、遅ればせながら、発言いたします。

児童養護の世界には、大きく2つのギャップがあります。

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■支援をしたい社会(一般企業や個人)と、支援を受けたい施設との間のギャップ
■児童養護施設間のギャップ
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この2つのギャップは、支援をするに当たって抑えておくべき、とても大切な要素になります。
まさに、ブリッジフォースマイルの設立の動機です。

私は、7年前、偶然的に児童養護施設の支援ニーズを調査する機会を得ました。
児童養護施設に継続的な支援をしたい外資系企業に、支援についての提案書を書くのが私のミッションでした。

私は、児童養護施設を「孤児院」と理解をして、調査を開始しました。
(実際には、「孤児(親のいない子)」は、1割もいなかったのですが。)

寄付に関するアンケートを取ったり、実際に大量の新品のぬいぐるみの提供を申し出たり、施設とやりとりを進めたのですが、施設側のあまりにも冷たい対応に戸惑いました。

支援をしたい、と申し出ているのに、なんでこんなに冷たい対応をされるのだろうかと、思いました。

あるアンケートの回答に、気になるコメントがありました。

「子どもたちに、いかにモノの大切さを教えるかに苦心しています」

施設を訪問し、インタビューをする中でわかったのは、

「すでに十分な支援を受けている施設とそうでない施設があること」でした。

さらに紐解いていくと、支援を受けていない施設には、事情がありました。

================
●支援を受ける余力がないこと

具体的には、
・寄付やボランティアの質は、玉石混合でより分けるのが大変
・慢性的な人員不足で、受付の負担が大きい
・保管する場所が十分にない
================

インタビューをする中で、初めて施設側の事情を知りました。

・子どもはお揃いの服や靴を身に着けたがらない
・性別、年齢、サイズや好みがあるのでもらっても十分に活用できない
・古本は、同じような子ども向けの本がすでにある
・クリスマスには、腐らせてしまうほど、ケーキが届く
・たまに会う親が、モノを買い与えることで、子どもを喜ばせようとする


さらに、こんな本音も聞けました。

・子どもたちは、招待行事(スポーツイベントや観劇など)の数が多いので
 慣れてしまって、マイナーなものや、二軍のスポーツチームだと感謝の
 気持ちも持てない
・お礼状や子どもの写真など、感謝を期待されるのが気が重い
・ゴミとして処分すべきようなものまで、「まだ使えるから」と持ってこられる
・必要ないと断ろうものなら、怒り出す人もいる


では、欲しいのはなにか、という問いには、圧倒的に「お金」でした。

・建物修繕費
・子どもの習い事や部活にかかるお金
・施設退所後に大学等へ進学するための奨学金
・施設長が個人として保証人となった、アパートの延滞金の支払い

私には、衝撃の事実ばかりでした。

施設間格差が広がることで問題なのは、

同じ公的資金で保護される子どもたちなのに、入る施設によって受けられるサポート内容が異なってくる、ということです。

子どもたちは、施設を選べません。

どの子どもたちをも笑顔にしたいなら、施設がそして社会が変わるしかありません。
私たち、ブリッジフォースマイルは、そんな思いで仕組みづくりに取り組んでいます。
6年活動をしていますが、上手く行っている仕組みもあれば、行ってない場合もあり、まだまだ試行錯誤を続けています。


児童養護施設の子どもたちに支援をしたいと思う方は、まず相手の事情を知ってください。
それから、どうしたら相手が喜ぶのか、よく考えてみてください。

せっかくの善意、おもいやりが、適切に相手に届けられるよう、一緒に知恵を絞りましょう!
そして、どんな環境で生まれ育っても、子どもたちが笑顔でいられる社会に変えていきましょう!

 



drecom_bridge4smile at 09:36│Comments(9)TrackBack(0) 児童養護 | 社会貢献

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この記事へのコメント

9. Posted by calories in beer   2012年07月16日 20:08
児童虐待についての研究を行っています私は"私がいるため、これを作ったようにうれしい"と、私はこのサイトは痛みや苦難に苦しむ子供についての信頼できる情報を見つけるために良い参考の一つである
8. Posted by research paper writing service   2011年11月29日 14:21
2 私はまだ若いころ私の母親が死んだ、私は"彼女が他界してから、から私の父が私の面倒をtokに8歳のoladです。しかし、私の母は私の人生における貴重な教訓残し、それが彼らの苦しみと苦難の時に他の人々を支援することです。私私が世話と理解が必要であることをそれらの子供たちを助ける必要があることを記憶に残るメッセージはまた、彼女は広葉樹。

児童虐待についての研究を行っています私は"私がいるため、これを作ったようにうれしい"と、私はこのサイトは痛みや苦難に苦しむ子供についての信頼できる情報を見つけるために良い参考の一つである
7. Posted by こじら   2011年08月27日 11:50
5 安易な気持ちで支援を考えておりました。
行動する前に、えりほさんの記事にであえてよかったです。
大変参考になりました。ありがとうございます。
6. Posted by eriho   2011年05月22日 07:31
はないくさん

はじめまして!コメントありがとうございました。

HP拝見いたしました。なんてステキなお花、活動なのでしょう!
いっぺんにファンになりました。

ぜひ、一度、詳しいお話を伺わせてください!
メールします。
5. Posted by はないく   2011年05月18日 21:07
はじめまして。
えりほ様のこの記事を読ませて頂き,とても参考になりました。
現在、私は植物を通して緑に触れる機会や、育てることで子ども達に様々な知識や体験をしてもらいたいと考えております。
様々なことを吸収する幼児期、児童期の成長段階で、花や緑にふれあい、親しみや楽しみを感じてもらえたらと思っています。

ただ、施設側のことやこのような活動に関して知識の無い状況です。

是非、えりほ様の一意見を頂けたらと思いコメントをさせて頂きました。


強制ではなく、受け入れたいと思ってくださる施設に積極的に活動を向けたいと思っております。

よろしければお返事をお願い致します。
ishiguro@brand-ing.co.jp
4. Posted by eriho   2011年01月21日 06:53
sugaさん、コメントありがとうございます!
物品の寄付も、施設側がもっと受け取りやすいカタチになれば、必ず喜んでもらえるはずなのです。
これからも、関心を持ち続けていただけたら、嬉しいです。
3. Posted by suga   2011年01月21日 06:01
5 施設側の実情が分かり、とても参考になりました。
2. Posted by eriho   2011年01月17日 02:02
コメント、ありがとうございます!
障がい者も同じなんですね。
相手の立場に立って考えることは、相手の事情や気持ちを知らないことには、できません。
まずは、一生懸命「聴く」ことから始めたいですね。
1. Posted by 北村尚弘   2011年01月16日 17:27
5 支援も一つのコミュニケーションです。
コミュニケーションで重要なのは、一方通行にならないこと。僕が関わる障がい者の世界でも同じ。
困っているだろうと、いきなり視覚障がい者の方の手を掴んで「こっちですよ」と手をひいたり、車いすを突然押し出したり。きっとやったご本人にとっては勇気を出しての善意でしょうから、まずは感謝ですが、でももう一つ何かが加わるとさらに素晴らしい。それは、相手と心を通わすスタンス。「お困りじゃないですか?」「何かお手伝いできることはありませんか?」この一言ですね。皆さんだってイキナリ、手をひかれたり荷物をもってくれたりしたらびっくりしますよね。
不器用な親切心も日本人らしいのかもしれませんが、相手のことや気持ちを知り、そして出来る限りのお手伝いをさせて頂く。そんな風土になると素敵だなと思います。

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