2008年01月16日

【報告書解説①】 里親制度について

社会的養護専門委員会の出した報告書を、順を追ってわかりやすーく解説します。まずは、1の部分から。

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1. 子どもの状態に応じた支援体制の見直し
 (1) 家庭的養護の拡充
  [1] 里親制度の拡充

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この部分、要は、「子ども達の支援体制が足りない」、ということです。

問題を抱えた子ども達一人ひとりに、より適した子育てをしようと思うなら、できるだけ小さな単位で生活し、援助者の手を厚くしてあげることが理想です。

一番理想とされているのは、里親です。
リアルな家庭ごと提供し、落ち着いた環境の中で適切な子育てを受けることで、温かい家庭を体験してこなかった子ども達を育てなおすことができます。

でも、日本では里親制度があまり普及していません。
里親委託されている子どもの数は、3293人。(平成17年度末現在)
支援を受けている子ども全体の、8%にすぎません。

普及していない理由として、
・正しい理解がされていない(例:里親=養子縁組を希望する人)
・24時間365日、「里親」として働くことの報酬が低すぎる(月3万円)

また、研修制度やサポート体制(相談や休暇など)が整っていないことも、里親を検討する人へのハードルを上げているようです。

なお、この委員会と平行して行われた昨秋の国会で、里親手当ての引き上げ(月6万円)が承認されています。

また、今年4月から始まるNHK朝の連続テレビ小説「瞳」は、札幌から上京したヒロインが東京・月島で「養育里親」として働く祖父と一緒に子ども達を育てる話。
普及啓発に一役買うことは、間違いないでしょう。


at 06:18|PermalinkComments(0) 児童養護 
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